マイナンバーカードリーダー(顔認証)設置しました。
NTTの作業が混雑していたため、遅れに遅れていたマイナンバーカードリーダーの設置が、4/20完了しました。カードの使用・不使用は患者さんの自由ですが、従来の保険証は月初めに1度(当月中に変わったら、その時にも)の確認でしたが、マイナンバーカードでは毎回カードリーダーに提示します。
TVなどのマスコミで情報を得ている方も多いでしょうが、今回の改訂の内容をお伝えします。
マイナンバーカードリーダーが設置してあり、かつ保険請求をオンラインで請求する医療機関では、マイナンバーカード受診する方は初診時に2点、再診時には0点が、従来の保険証で受診する方は初診時に6点、再診時に2点が加算されます。つまり初診時に4点(3割負担で12円、1割負担で4円)、再診時では2点(3割負担で6円、1割負担で2円)だけマイナンバーカードのほうがお得ということです。
しかもこの加算は月に一度だけのため、何度受診しても毎回負担するわけではありません。患者さんにとってひと月最大12円の負担増のために、マイナンバーカーを常時携帯し、受診時には毎回提示しなくてはいけないことは、はたしてメリットと言えるのでしょうか?
複数の機能がカード一枚に集中すれば、利便性は増すがセキュリティ上は危うくなるのは当たり前のことです。その知識を得た上で、「取得・非取得については自由に選択できる」というのがマイナンバーカードであったはずなのですが、ポイントをいう飴をばらまいて、2兆円もの税金を使って、「何のために普及させようとしているのか、利用することで国民にどんなメリットがあるのか」という説明と、そのデメリットをきちんと説明することなく、必死に普及させてきました。あげくのはてに、ほぼすべての医療機関にはカードリーダー設置を義務化とし(当院には何のメリットもなく、しかもかなりの額の持ち出しあり)、国民には現行の保険証を廃止にするぞと恫喝にもとれる行いをしています。
ちなみに、当院はまだ「加算」の申請をしていないので、従来の保険証でもマイナンバーカードでも「加算」していません。
なにごとも、体制に流されることなく、自分できちんと考えて、行動しましょうね。
2023年04月24日 16:22