気概のある政治家・教師はいないのですか。
6月に入って、学校で児童生徒が運動中に熱中症になり、救急搬送されたという報道が増えました。中には重症者もいるようで、マスクを付けていたことが関係しているのではないかという意見もあります。実際、かなりの児童生徒はマスクを着用していたようです。学校側は着用しなくてもよいと指導しているが、児童生徒の意志なので外すことを強制できないという見解のようです。都内在住のユーチューバーが近くの中学校で行われている運動会で、生徒のマスク着用率がほぼ100%だったため、学校に問い合わせたところ、外すように指導しても生徒が不安で外さないと回答したという動画をアップしていました。世界保健機関(WHO)は運動中のマスクは禁止すべきという立場です。6月段階での政府のマスクに対する公式見解は、「特に屋外での、他者と身体的距離が確保されているような場面、あるいは身体的距離が確保できなくても会話をほとんど行わない場面では、マスクの着用の必要がない」というもので、特に体育の授業では必要ないとしています。しかし現実には、未だに多くの児童生徒が着用して運動しています。学校関係者は自分は指示どおりにやっているので責任はないということなのでしょう。確かに、生徒の意志を無視してマスクを外させて陽性になったら、保護者から批判されることは十分に考えられます。
政治家にしても学校にしても、不都合な事態に対して「自分には責任はない」ということを最優先する感覚が社会に蔓延しているようです。個々人が自分で考えないで、ただ人の意見に流されていて、何かがあったら誰かのせいにする、だからはっきりとした意見を言わず、責任もとらない。本当に残念な世の中です。
今回のコロナ騒動で、我が家の子供たちは二人とも修学旅行が中止になり行くことができませんでした。みなさんにも思い当たるはずです。子供の頃にはどうでもよかったことが、大人になってみて大切な思い出になっていることは少なくないでしょう。全国の何百万人もいる小中高校生、大学生。彼らにそんな体験をさせてあげられなかったことが、本当に残念でなりません。
2022年06月17日 11:36